2: 名無しさん 2025/05/16(金) 11:36:23.76 ID:BRpiZpu40
千円着服で懲戒免職、1200万円の退職手当もパーに…この処分、重すぎる? 「魔が差した」バス運転手の払った大きすぎる代償、司法の判断も揺れた
“事件”があったのは2022年2月。乗客が5人分の運賃1150円を支払った際、男性は硬貨150円を運賃箱に入れる一方で千円札をカバンに入れた。乗務が終わった後、運賃箱に入った硬貨や回数券などを精算したが、千円札は制服のポケットに入れた。
1週間後、市がドライブレコーダーを確認して業務状況の点検をした際に着服が発覚した。男性は直前に新型コロナウイルスに感染して10日ほど出勤できず給料が少なかったことを一因に挙げ「千円では足しにならないが、魔が差してやってしまった」と説明した。
これを受けて市が開いた懲戒委員会では「免職」が相当となった。「金額が少ないから処分を軽くすべきだ」と同情を寄せる声はなく、むしろ「公金の横領は市民からの信用を著しく失墜させる。マイナスの影響は多大だ」と厳しい意見が出たという。3月に懲戒免職となり、これに伴い約1211万円の退職手当も全額不支給となった。男性は、懲戒免職と全額不支給のいずれも不当だとして提訴した。
<中略>
上告審では今年3月、当事者の言い分を聞く弁論が最高裁で開かれた。男性はまず「千円札をどうして入金しなかったのかと、毎日考えている。後悔してもしきれない」と反省を口にした。
そしてこう続けた。「29年間、誠心誠意、業務に当たってきたことは分かってもらいたい。安全第一にダイヤを守るのは大変なことも多いがやりがいのある仕事だった。無事故運転者表彰などを励みにし、今回のことがなければ定年まで勤める予定だった。今はトラック運転手をしているが、給与は下がり、家族に負担をかけている」
最高裁は4月17日、市の処分を是認するとの判決を言い渡した。判決理由ではまず、男性のやったことについて「公務の遂行中に職務上取り扱う公金を着服した重大な非違行為である」と指摘した。運転手は乗客から直接運賃を受け取り、通常は1人で乗務することから「適正な取り扱いが強く要請される」というわけだ。そのため着服行為は、バス事業に対する信頼を大きく損なうものだと非難した。
その上で、被害金額が千円で被害弁償していることなどの事情を酌んだとしても、全額不支給という市の判断は「裁量権の範囲を逸脱するとは言えない」と結論づけた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cbbb70ed83776905a193c5c2e547e8810be5fdf?page=2
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