1: それでも動く名無し 2022/07/04(月) 14:02:52.77 ID:HWBRMTWWr
中日・与田剛前監督が振り返る根尾昂“外野をトライさせた理由”「遠回りにはならないと」「投手挑戦にあたって資質の前に大事なのは…」
――今、根尾選手が投手登録に変更になり話題になっています。与田さんも監督時代、根尾選手にピッチャーをやらせたいと思ったことはあるのですか。
与田 私の時はまだその段階ではありませんでした。それは私と球団、そして本人の意思もありました。まだ(契約最終年で)3年目でしたから、野手を第一優先に可能性を探っていました。
――根尾選手のように注目度が高いと、自分の裁量だけでどうこうできない場面も出てくるのではないですか。いやが上にも周囲は期待するでしょうし。
与田 根尾とは、色々な話をしました。入団当初は、まずはショートで勝負したいというのがあったんです。ただ、一軍のショートとしては、まだまだ足りないものがありました。例を挙げるとスローイングや打球に対する動き。コーチの指導で徐々に改善されてきてはいたのですが、一軍の試合で起用するためにも、そして彼の野球人生にとってもプラスになると思って、外野をトライさせたんです。「一軍で活躍させる」という目標から見て、その方法は遠回りにはならないと思いました。
彼の外野守備はリーグでもトップクラスだったと思います。打球に追いつく能力も高いし、相手セカンドランナーもなかなかワンヒットでホームまで還ってこられなかった。あの守備力はピッチャーの防御率にかなり、貢献したと思います。ただ、打撃に関しては、去年は188打席立たせて、打率は「.178」。これでは、いくら外野の守備がよくても、なかなかレギュラーとしては難しい状況です。将来は三拍子揃った選手になって欲しかったので、走る力も高めてもらいたかったのですが、まだ満足するような結果ではなかったと思います。結局、3年間で盗塁は0でした。
――根尾選手が目指す打者像と違った、ということでしょうか。
与田 彼の中には「3割30本」くらいの理想があったんだと思います。しかし、今は「3割30本」を目指す状況ではないよ、ということは伝えました。若手の成長でいえば、高松(渡)は、去年123打席で打率「.250」。根尾と足の速さは違うとはいえ、盗塁も15個記録しました。一軍を争うライバルも結果を残しはじめてきたんです。
――大阪桐蔭時代の恩師である西谷浩一監督は常々「根尾を伸ばし切れなかった……」と後悔を口にしていました。根尾選手は感覚が独特で、器用なようで不器用なところもたくさんあるんだ、と。とにかく指導が難しい選手だと話していました。
与田 適性を見抜くことは、なかなか難しいと思います。ただ、向き不向きではなく、選手がどれだけ前向きかが大切だと考えています。私は決して、根尾にショート失格の烙印を押したわけではありません。
うちには守備に優れた京田というレギュラーがいて、京田と比べると根尾はレギュラーを争えるレベルではなかったですし、京田が他のポジションに回るというのも現実的ではありませんでした。だったら、根尾が外野をやることで一軍の出場機会を増やしつつ、自分の可能性も広げていって欲しかったんです。外野の経験が内野手でも活かされるだろう、と。その思いを根尾自身がどこまで理解し、どれだけ前向きだったのかが大切だと思います。これから根尾が本格的に投手に挑戦するにあたって、投手としての資質の前に大事なのは、そこにある気がします。もちろん、彼が決断した以上は、投手として大成することを祈っています。
――またいつか監督としてユニフォームを着たいと思いますか。
与田 今は全く考えられません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9182033bc87592c1ec8b241c0a9178eaf24d3a04?page=3
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