藤浪、喪章を付けての登板を拒否されマウンドに横田の名前を刻み無失点で降板

藤浪晋太郎が横田慎太郎さんに捧ぐ好投　「彼への手向けになればいいな、と」

アスレチックス３－０レッドソックス（１８日、オークランド）米大リーグ、アスレチックスの藤浪晋太郎投手（２９）が３－０の七回から３番手で登板し、１回１安打無失点。最速は１００・８マイル（１６２・２キロ）をマークした。阪神時代の後輩、横田慎太郎さん（享年２８）の訃報を受けて上がったマウンドで好投し、勝利に貢献した。

「きのうチームメートだった横田の訃報を聞いて、きょう登板あるか分からなかったですけど、もし登板があれば、いい登板にして少しでも彼への手向けになればいいな、と思ってマウンドに上がりました」。投球前にはマウンド後方にしゃがみ込み、横田さんの名前を書いたという。

「喪章をつけて投げさせてくれ、と（球団に）いったんですけどこっちでは規定違反になる、ということで駄目だった。それ以外で何かこっちでそういうことを表すものはないか？と。マウンドに名前を書いて、投げ終わった後に上をみるような動作をする選手が多い、という話を聞いて」

３アウト目を奪うと右拳で胸をたたき、天に向かって人さし指を掲げた。練習中は左袖に喪章をつけて過ごすなど弔意を表現していた。

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