崖っぷち巨人に救世主再び…1軍緊急招集ヘルナンデスよ、3戦わずか2得点の低調打線に火をつけてくれ

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崖っぷち巨人に救世主再び…1軍緊急招集ヘルナンデスよ、3戦わずか2得点の低調打線に火をつけてくれ

 「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」の最終ステージ(S)第3戦(東京D)で、巨人がDeNAに3連敗。アドバンテージ1勝を含め1勝3敗となり、日本シリーズ(S)進出に王手をかけられた。2回に1点を先行したが、4回にグリフィンが同点ソロを浴び、5回には赤星の暴投で勝ち越し点を献上して逆転負け。阿部慎之助監督(45)は3戦2得点と低調な打線の起爆剤として、8月に左手首を骨折したエリエ・ヘルナンデス外野手(29)を1軍に合流させることを決めた。

 届きそうで届かない。本拠地の大歓声に背中を押されたが、最後まで1点差が重くのしかかった。初戦が4安打で0―2完封負け。2、3戦目はともに5安打1得点の1点差負けで最終S3連敗。接戦の連続に、阿部監督は「そうね、うん。何とか粘っていたけどね。うん。あとはもう意地を見ましょう。それだけです。以上」とだけコメントした。リーグ優勝の巨人が崖っ縁に追い込まれた。

 流れが悪い。3回1死二、三塁では、前打席で先制ソロの岡本和が申告敬遠で歩かされ、5番・大城卓が二ゴロ併殺。痛烈な打球を二塁・牧の横っ跳びに阻止された。5回2死三塁では赤星がオースティンを追い込みながら、直球を引っかけて痛恨の暴投。決勝点になった。8回1死二塁では、4月以来の3番に入った丸が右飛に倒れ、岡本和の申告敬遠後に大城卓が二ゴロ。坂本を外して1番・長野の打線改造も機能しなかった。

 待ったなしの状況で救世主が戻ってくる。ヘルナンデスが19日から東京Dで1軍に合流することが分かった。8月11日に左手首を骨折し、日本シリーズ復帰を目指してリハビリ。17日に宮崎のフェニックス・リーグ、韓国・ハンファ戦(都城)で「3番・中堅」で67日ぶりに実戦復帰し、走者一掃3点二塁打を放って3打数1安打だった。この日は雨天中止で宮崎で練習。「体の状態は良いよ」と話していたが、その後に緊急帰京が決まった。

 あの時の鮮烈な活躍を再び見たい。巨人は5月に月間24試合中、16試合が2得点以下の貧打。救ったのがヘルナンデスだった。途中入団で交流戦から1軍昇格し、デビューから8戦連続安打。3戦連続猛打賞など神がかり的な打撃でチームを救い、6月からは3番に定着。阿部監督も「ヘルが流れを変えてくれた」と大感謝していた。

 明るく前向きな性格。だから8月の守備で負傷離脱はショックだった。阿部監督も「心が折れそう」と言うほどだった。それ以来、ナインは常にヘルナンデスの背番号42のユニホームをベンチに掲げて戦ってきた。負けられない第4戦で電撃復帰を果たせば、雰囲気も一変するはずだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/451903b6a4d783e06f7cf2b8c7a504a0d3d59023


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