カテゴリー: ビッグボス・新庄監督

 日本ハムがサヨナラ負けを喫した。

  １点リードの最終回、守護神の田中正が柳田、中村晃に２本の本塁打を浴びた。試合後、新庄監督は「いや～、参った…」とガックリ。「これはもう、柳田君と中村君が素晴らしいですよ」と相手打者を評価し、その上で「田中君も、いい感じでシーズンを終えるより、こういう経験をしてね。さらにレベルアップをしないといけないっていう、いい体験はさせてもらいましたね」と振り返った。 

　勝負の来年に向けては「総決算として３年目というのがあるけども、まだ俺は勝てないと思う。新庄監督の思考が行き渡ったら、強いチームに間違いなくなる」といい、「あと３年やってほしいな。計５年。計５年やったら５年目には必ず優勝すると思う」と長期政権が実現すれば、優勝の可能性は高いと予測した。

「今年、大事な場面で負ける原因となった、ここエスコンフィールドでの守備。これを強化するために、本来なら１１月１日から、沖縄に行く予定なんですけど、急遽エスコンフィールドの方でキャンプを送ることになりました」と突然発表すると、スタンドからはどよめきと歓声が同時に湧き起こった。

拠地最終戦を大勝で締めくくった日本ハムの新庄監督が就任３年目の来季へ向け、キャラ回帰を宣言した。ビッグボスフィーバーを起こした１年目から一転し、今季は選手を立てようと自身のパフォーマンスは極力封印したが、「選手があまり目立ってくれなかったから、来年はオレが目立とうかな」。どんどん前に出ると語った。

引退試合に臨むにあたり、谷内は当初、新庄監督に「ＤＨ（指名打者）か代打で終わりたい」と希望を伝えていたという。「なぜ？」と問う指揮官に、谷内は「僕が守るより、若い選手に守らせて今後の成長につなげてほしい」と答えた。  

新庄監督は感心しつつも、「ちょっと違う」と熟慮。守備職人として内野の全ポジションを全うした谷内に粋な起用法を用意した。三塁でスタメン起用し、１イニングごとに一塁、二塁、遊撃と移し、最後にホーム側応援席と近い右翼を守らせ、ファンに別れを告げさせた。 

この日も同点の5回、捕逸や悪送球が絡んで3点を失い、これが敗戦に直結した。失策数は12球団最多の87。指揮官の視線はすでに秋を向き「とことん守備。もうバッティングいらないんじゃないかなって」と徹底改善を目論む。それは「守備をやっていればバッティングも良くなってくると思う。その守備の意識を、ものすごく植え付けてやっていきます」という意図がある。

「レギュラー争いは明日からじゃなくて、オフから。オフの時点でもうレギュラー争いは始まっているので。こいつを開幕戦で守らせたい、マウンドに立たせたい。そう思えるオーラを見せてほしい」（1月31日、沖縄県名護市で）   監督就任2年目。昨季はダントツの最下位に終わり、「今季は優勝しか目指さないと」と宣言して、春季キャンプに臨む。レギュラーどりを目指す選手たちにエール。

日本ハムは敗れ、２年連続の最下位が確定した。試合前に来季続投を表明した新庄剛志監督は「もう来年のことしか考えてないです」と、残り５試合を来季につなげることを強調した。

現役時代は入団３年目でレギュラー定着、日本ハム移籍後３年目で日本一を達成した指揮官。「前も言ったように、僕はいつも３年目で何かを起こす。来年も何かを起こしてくれると信じてるし、選手がやってくれると思う」と宣言した。

日本ハム新庄剛志監督（51）が3年目の来季も続投することが27日、決まった。新庄監督いわく「12分前」に球団が正式に要請し「辞めるつもりもなかった」と、本人が受諾した。1年契約。この日、本拠地のエスコンフィールドで、井川伸久オーナー、小村勝球団社長が同席のもと記者会見に臨んだ新庄監督は「この世界は結果が全て。来年3年目で今年のような成績であれば、ユニホームを脱ぐという覚悟で、死ぬ気で選手を成長させながら戦って行きたい」と抱負を口にした。