カテゴリー: ビッグボス・新庄監督

新庄監督はさばさばとした様子で、「完封しぶいっすね。うちの北山君もしぶかったけど。似たような攻め方、抑えられ方。全然大丈夫です。明日いきます」とすぐに気持ちを切り替えた。

　新庄監督は「ボスの言うこと聞かない子だねえ。ルール違反の完投（笑）。言ってましたもんね。完投は、この球場はダメって。『逆にいったろう』という性格の選手だと思うので、ちょっと勉強になりました」と笑み。２７日の試合後、新庄監督は厳しい暑さとなるベルーナドームについて「この球場だけは完投なし」と語っていたが、この日の達には代える材料が見つからなかった。

　先月15日に出場選手登録を抹消された翌日。新庄監督から紹介された都内の治療院に足を運んだ。マイナス196度の液体窒素で体を冷やすことで、筋肉の回復が見込まれるクライオセラピー。計5回以上通ったが、治療費は全て指揮官のポケットマネーだった。「本当にありがたかった」と野村。早期回復を手助けしてくれた指揮官のためにも、結果で恩返しがしたかった。

だが、この〝遠隔指導〟は五十幡に限ったものではなかった。しかも交流戦前から頻度が上がりつつあるというのだ。ナインの一人に聞くと「僕ももらいました。本当にありがたいです」と感謝しながら、指揮官のDM事情についてこう打ち明けた。

 「僕の場合だと夜の11時から0時過ぎにDMが送られてくることが多いのですが、打つポイントやタイミングの取り方などを細かく指摘してくれます。監督は寝る時間を惜しんで映像をチェックしてくれているはずなので。やっぱりうれしいですよ。でも、他選手にも送っているようなので。となると、その数は膨大なはず。監督、寝てるんですかね。体調面が心配になるぐらいです」