カテゴリー: ビッグボス・新庄監督

新庄監督が「毎回ドキドキ。捉えられたら変えよう」と振り返った、巨人の左打者8人によるアンダースロー対策打線相手に9安打を浴びる、要所を締めて後続にバトンをつないだ。   102球を投じた右腕に、指揮官は「中2日で行けるんじゃない？彼のピッチングなら」と、冗談を交えながら次の登板に期待を込めた。
 

新庄監督は登板について「実は予定になかった。東京ドームの舞台で投げてくれんか、ということで急きょ用意してもらった」と明かし、内容には「良かった。このまま続けてもらったら今度は外野からマウンドに送って、また（外野に）戻しても面白いかな」と、更なる起用オプションにも言及した。

日本ハムが快勝で２連勝。新庄政権最多の月間１４勝とし、借金を４まで減らした。連敗中のヤクルト相手とはいえ、快勝で１２球団唯一の交流戦２連勝スタート。新庄監督は交流戦の優勝について、「３０００万出るの？ああ、そう。知らなかった。それは裏方さんのために取りたいね。それは目指したい」と意欲を示した。けが人が多く出ながら若手が奮起。この日は自身が獲得を熱望した加藤豪が２発を放つなど、投打がかみ合っている。指揮官は「この流れだったら。いい勝ち方してるねと、乗っていこうよと。あとは俺が誰を出すか」と前向きに話した。

加藤の名が呼び上げられると、新庄監督は控室でガッツポーズをした。「来年は勝負を懸ける年なので『すぐ戦力となる選手を取りたい。矢沢君と加藤君はどうしても欲しい』と、わがままを言わせてもらった」米国出身で日本人の両親を持つ加藤。２０１３年のＭＬＢドラフトでヤンキースに２巡目（全体６６番目）で指名され、１０年目の今季にはメジャー昇格を果たし、初安打も放った逸材だ。日本のプロ経験がない選手を獲得するには、野球協約でドラフトでの指名が義務づけられている。そこで、新庄監督は８月上旬に「加藤君をドラフトにかければ面白いかな」とラブコール。加藤も「３Ａの選手を追ってくれているだけでうれしい」と発言していた。

この日、エスコンフィールドでナイターのヤクルト戦後に取材対応した新庄剛志監督（51）は自ら山口について言及。デーゲームの2軍戦を中継映像で視察していた指揮官は「おっ（背番号を）2桁にしたいなって思わせる打撃をしていた。アレが続いたら（球団に支配下昇格を）お願いしようと思ってる」と話した。

試合後は新庄監督は万波について「これで両リーグ合わせてトップでしょ？写メ撮っといた方がいいですね。去年から本当に少しずつですけど、成長して彼の努力で今本塁打トップというところで、これが長続きするとは思わないですけど（笑）。ここからが楽しみな選手。少しの間、４番でいかせようかなと思います」と、独特の表現でたたえた。

この場面について指揮官は「サードが早いなって。０・３～４ミリ、ちょっと浮いてたから」と上機嫌で回顧。「浮いた、ちょっとだけね。一歩半くらい緩めたんですよねぇ。うちは、あれはスライディングするから」とし「こないだの中日戦であったから、それは次の日に、こういうことのないようにという指示をしてました」と振り返った。   また、左翼・松本剛の好判断も光っただけに「完璧。もうあれ以上のプレーはないですね。ちょっとボールが中途半端でしたけど、よくカバーしてくれました」と話した。