カテゴリー: 上沢直之

レイズとマイナー契約を結び、招待選手としてスプリングトレーニングに参加している上沢直之投手が2月29日（日本時間3月1日）、ブレーブスとのオープン戦に初登板。2回8安打7失点で、防御率31.50の苦しいデビュー戦となった。

―初登板を終えた感想は
 「いろいろ対応しなければならないことが多い、というのが正直な感想です。やっぱり緊張しました。中継ぎも久しぶりだったし、ブルペンからマウンドに上がって、思っていた球数が投げられなかった（３球）。次はもっと要領よくできるかなと思う」  

―先頭打者の場面でピッチコム（サイン伝達機器）を交換した
 「僕のリモコンじゃなかった。真っすぐは一緒だったけど、他の（サイン）は違っていて焦りました。（ピッチクロックは）思ったより速く感じた。自分で（サインを）出すのはしんどいと思いました。いろいろイレギュラーなことが起きてちょっと焦りました」

メジャー契約を含む複数球団からオファーがあった中、レイズを選んだ理由を「投手で勝つという球団の強い思いを感じたことが決め手になった」と明かした。

　同メディアは、「おそらくこの春、ロースター以外の招待選手の中で最も興味深いのは、日本から来たナオユキ・ウワサワであり、彼はレイズで投げることを心から望んでいる」と綴っており、続けて、「レイズの投手層を考えると、残念なことに、30歳の彼がポジションを獲得する可能性は低いだろう」と見通している。

同ＧＭによると「キャンプ終盤に他球団から上沢にメジャー契約したいという話が出た場合、レイズとマイナー契約にとどまっていれば、移籍が可能。レイズが上沢を保有したい場合は４０人枠のロースターに入れなければならない」というもの。上沢がオープン戦で好投を重ね、他球団で先発陣にけが人が続出したケースなど上沢にメジャー契約を提示する球団があれば、上沢はこの「遅春条項」を行使できる。

　レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手、ジャイアンツとマイナー契約を結んだ筒香嘉智外野手は、スプリングトレーニングに招待選手として参加する。阪神やメジャーリーグなどで活躍し、かつて「招待選手」を経験した藪恵壹氏がFull-Countのインタビューで、「相当厳しい」という現実を語った。