カテゴリー: 田中正義

現時点で抑えは固定しない方針で、対戦相手によって石川と併用になる見込み。右腕は「投球内容として良かった。これを続けたい」と力を込めた。

 先発を志願してきたが、「３日くらい前に」リリーフとしての起用を言い渡されたという。「自分も（先発で）パッとするピッチングができていなかったので、何とか１軍に残るためには与えられたところでしっかり自分の球を投げることには変わりない」とボールに思いを込めた。   新庄監督は「バッターが打ちにいったときくらいからボールが半個分くらい伸びていくから、“来た”って思って振ったら当たらない」とその直球を絶賛する。勝ちパターン継投が確立できていない現状だが、「（田中正は）八（回）、九（回）？。これも競争ですからね」と抑えも含めた“勝利の方程式”候補に浮上した。

この仕上がりぶりにブルペン投球を見守った新庄監督も「いいねぇ」「ふぅー！」と投球練習中に何度も声を上げるなど、満面の笑み。普段ブルペンに長くとどまらない指揮官が、この日ばかりは最後まで投球練習を見守った。期待は相当だ。  
そんな指揮官の動きと本人の仕上がり具合があるからか、周辺ではここにきて「ある声」がささやかれ始めている。それが田中正の「守護神抜擢」だ。