現役ドラフト12球団〝S評価〟はどこ? 元プロスカウトが最速診断「なぜ出したか疑問」な選手とは

12球団

1: 名無し 2024/12/09(月) 23:25:35.99 ID:Mdz8B73L9
2024年12月9日 21:44

 出場機会に恵まれない選手の移籍を活発化させる「現役ドラフト」が9日に実施された。3度目となる今回は初めて2巡目指名も行われ、13選手の移籍が決まった。上茶谷大河投手(28)がDeNAからソフトバンク、平沢大河内野手(26)はロッテから西武、矢崎拓也投手(29)は広島からヤクルトと元ドラフト1位の3人も新天地で来季を迎えるが、元ロッテスカウトで評論家の得津高宏氏の目にはどう映ったのか。再起への期待とともに同制度に対する改善点も指摘した。

【得津高宏の現役ドラフト診断】今回の結果を見て、最も面白いと感じたのは巨人から阪神に移籍する右腕の畠世周(30)です。伝統球団間の移籍ということもありますが、8年間在籍した巨人では、なかなか殻を破れなかった。昨季は右ヒジの手術でシーズンを棒に振り、今季の登板は中継ぎの1試合だけ。長くいれば、首脳陣からレッテルも貼られる。
阪神では第1回の現役ドラフト(2022年)でソフトバンクから獲得した大竹を再生させた実績もあります。しかも来季からは投手出身の藤川監督が指揮を執る。畠本人も「巨人を倒したい」という気持ちが強いでしょう。逆にそういう気持ちがなければダメだし、終わってしまう。奮起に期待したいところです。

 上茶谷は左足首を負傷したとはいえ、東洋大の三羽ガラス(甲斐野=西武、梅津=中日)。DeNAがなぜ出したのか疑問に感じるほどです。投手は何人いても困らない。パ・リーグは球が速い投手も多く、上茶谷にとって学べることが多くあるでしょうし、まだまだ成長が見込めます。

 西武に移籍する平沢はずっとかわいそうに思っていました。外野に回されても荻野らがいて今季は出場機会もなかった。球団に9年間いて出てこられなかったら、周囲からもそういう目で見てしまいます。ただ、西武は攻撃陣が課題。チャンスは大いにあるでしょう。

 23年まで2年連続で40試合以上に登板した矢崎を獲ったヤクルト、同じく30試合以上を投げた浜地を獲ったDeNAも大きい。やはり投手は何人いてもいい。

 一方、本田を獲ったオリックスは「C」としました。本田は球威があってこその投手ですが、球速は150キロが出なくなり、140キロそこそこ。いかつそうにヒゲを生やしていますが、直球は打たれ、コワモテにしても見た目と釣り合っていません。

 何はともあれ、移籍がいい転機となることを願うばかりですが、3度目の開催にして、今年は「全体的にやや小粒」という印象を受けました。移籍する13人のうち8人が今季出場が10試合以下。現役ドラフトのために残しておいた選手を出し合った感もあります。

 一軍で3分の1(48試合)程度出場した選手がもっと出てきていい。中には環境を変えたい選手もいるはずです。二軍にはまだまだくすぶっている選手がいますし、理想を言えば、3巡目まであっていい。制度を活性化するためにもまだまだ検討の余地がありそうです。(本紙評論家)

【得津氏の現役ドラフト12球団評価】
S=阪神
A=DeNA
A=ヤクルト
A=ソフトバンク
A=西武
B=巨人
B=広島
B=中日
B=日本ハム
B=ロッテ
B=楽天
C=オリックス

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/326740

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