昭和の投手、とんでもない方法で肩の治療をして完治せさてしまう

1: それでも動く名無し 2023/11/06(月) 15:46:12.94 ID:pRC97rIH0
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その後、肩に効果があるとの話を聞いては大病院から地方の治療院まで全国各地に出かけ、ハリ・電気・注射などあらゆる治療を施した。しかし肩の痛みは一向に消えなかった

翌1965年の元日に半年ぶりにボールを握ってキャッチボールをするも、痛みが消えていなかったため、近所の鉄工所に頼んで硬球と同じ大きさの縫い目のついた鉄球を作ってもらい、それを投げて徐々に距離を伸ばしていくという荒療治を実行した。稲尾は後年にこの時のことについて、「どうしたら治るのか。素人の考えることは恐ろしい。(中略)ボールを投げて痛みがあるのなら、それ以上の痛みを与えれば、ボールを投げるくらいの痛さは気にならないのではないか、と思った。鉄球を投げて肩を悪くするかもしれないけど、何もしないで悪いままなら、やってみようと」と語っている。
鉄球を投げてみると、あまりの激痛に涙が出たという

その後も鉄球練習を続け、キャンプ中の2月15日に突然痛みが消えて投げられるようになった

。稲尾は「突然、痛みが消えたんだ。慌ててブルペンで捕手を座らせて投げてみた。痛くない。信じられない気持ちでボールを投げたよ」と述べている。痛みは消えたものの、球威やキレなどは以前とは比べ物にはならないくらい凡庸になっており、この時のブルペン捕手は大きく顔を歪めたという。それでも稲尾は肩の違和感なく投げられたことを大きく喜び、1軍のマウンドに戻れる手応えを感じた。

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