藤浪晋太郎「”使わないなら他球団にトレードで出してくれよ”という想いも正直ありました」

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1: それでも動く名無し 2023/01/14(土) 00:35:54.32 ID:ZIk5IRLR0
独占インタビュー!藤浪晋太郎が明かす「アスレチックスとの契約合意までの全真相」

突然のように思えたポスティングシステムによるメジャーリーグ挑戦は、実は「1年以上前からの決定事項」なのだという。

「実は、思うように成績が残せなくなった2017年~2018年あたりから、メジャーのアジア担当のスカウトの方に『メジャーに興味ないか』『環境を変えてみないか』と声をかけられてはいたんです。ただ、当時は自分の状態があまりに悪すぎて、環境を変えるウンヌンという次元ではなかった。自分の状態を良くすることで精一杯だったので、メジャー挑戦なんて考えられなかったのですが――2021年になって今度は大物代理人からラブコールが届いた。スコット・ボラス事務所の日本人の担当の方に『日本で燻(くすぶ)っているなら、メジャーにチャレンジしてみないか』『FUJINAMIはアメリカでは評価されている。メジャー契約を取れると思う』と熱心に誘っていただいた。ほぼ同時期に、全然繋がりのないところからも同じようなオファーがバババッと届いて、導かれるように……というか、『そういうタイミングなのかな』と考え始めたんです」

凄腕代理人の「メジャーで通用する」という見立てに、背中を強く押された。

「ここ数年は以前のような抜け球、引っ掛け球はなくなり、自信を持ってマウンドに上がれるようになりました。ポイントは大きく言うと二つ。山本昌さん(57)が臨時コーチをしてくださったときによく言われていた回内(かいない・腕を内側に捻ること)を意識すること。手首を立ててリリースする感覚がモノになってきたのは大きかったですね。もうひとつは、自主トレのときに巨人の菅野智之さん(29)に教わった『右足の蹴り込み』です。投球動作に入って打者側に体重移動する際、右足でしっかりマウンドを蹴ることで身体が開かなくなるのです。菅野さんの『ピッチングは下半身』という考え方は参考になりました。それでも、突然ストライクが入らなくなることはありましたが、スプリットを多投して戻すとか、試合中に修正できるようになりました。ここまで苦しんだぶん、引き出しは着実に増えました。

とろこが……阪神の投手陣はリーグ屈指というのもあって、なかなか登板のチャンスは巡ってきませんでした。ピッチングコーチはフォローしてくれましけど、2021年と2022年シーズンに関しては『使わないなら(他球団にトレードで)出してくれよ』という想いも正直、ありました。メジャーに挑戦するかどうか、誰にも相談できなかった。チームメートはもちろん、親にも言えない。ひとりで考えるうちに自然と『覚悟を決めて勝負しないといけないな』と気持ちが固まっていきました。というのも、常々『もっとチャレンジしないといけない』とは思っていたんです。野球を始めてからずっと、ひとつ上のステージに飛び込み、自分にムチを入れることで成長してきたという自負があるので」

https://friday.kodansha.co.jp/article/289094

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