1: 名無しさん 2023/08/11(金) 11:15:20.22 ID:Rt32jR500
「髪の毛を切ってから、出直してこい」というヤジも…今夏甲子園の“非坊主”校、慶應高監督が明かす“高校野球の嫌いなところ”「皆、甲子園中毒になっている」
選手を寮に入れ、坊主頭にして管理した上で、野球以外のことを考える余地さえ与えないほど練習させる。いろいろな方法があるかとは思いますが、これがいわゆる高校野球で勝つための近道です。そういうチームのゲームが全国放送の電波に乗り、ドラマチックに展開されているために、国民に「これこそが高校野球における“善”だ」という刷り込みがなされていくのだと思います。
そもそも全国大会が全試合、NHKで生中継されること自体が、高校生のスポーツにおいては破格の扱いです。他のほとんどの競技は、決勝すらテレビ中継されません。インターハイ決勝の結果でさえも新聞の片隅に載るか載らないか程度の扱いで、こうした他競技の状況と比較すれば、連日テレビで坊主頭の高校生が野球をプレーしているところが放映される。それが高校野球のイメージを強く刷り込んでいることの大きな要因でしょう。
さらには、それを大人たちが求めていることも問題です。現在、主流となっている高校野球の姿を“日本の文化”だと考える人たちが多くいて、「文化だからこそ守らなければならない」と考える人も多くいます。メディアもそういう文脈で扱い、少しでも新しいものに挑戦しようとすると、それだけで異端と言われ、本流扱いされません。
その意味では、私が監督を務める慶應義塾高校野球部も非常に苦労しています。慶應は坊主頭を強制していないので、“旧式”を重んじるファンからは「髪の毛を切ってから、出直してこい」というような野次を飛ばされることもあります。いまだに高校生は坊主頭で全力疾走して、汗と涙の物語を紡いでいく。こういうイメージが強いがために、エースが連投するチームの躍進が注目される傾向が強いのでしょう。
https://number.bunshun.jp/articles/-/858353
続きを読む