カテゴリー: ビッグボス・新庄監督

―野村、郡司が二塁の練習を継続している
「ちょっと面白くないですか。野球を覚えるためには、セカンドっていい練習にもなるし、ダブルプレーを取るための切り返しはキャッチャーにも生かせると思うから。今のこのファイターズのチームは可能性ばっかしの選手が多いから、どこにハマるか分からない。野村くんのレフトなんて考えていなかったでしょ」

郡司には二塁での守備練習も始めさせている。「可能性を広げるため、少しずつやらせている。捕ってアウトが取れて、併殺もできるようになったら。打線に厚みが出る」と新庄監督。好打者を数多く打席に立たせるため、知恵を絞っている。

　新庄監督にとっては、打率3割超の郡司を守備位置の都合でなかなかスタメン起用できないのがうれしい悩み。「郡司君もめちゃくちゃスタメンで使いたいよね。明日は7通りくらい考えて、箱に入れて、引いて決めようか」と報道陣を笑わせた。

 試合後、新庄監督はやや疲れた表情で、最後の場面については「（一瞬戻るのは仕方ない？）もちろんもちろん。あれは戻ってから。打球が速かったので、ライトの茶野くんの捕り方と、あと送球が。あれ江越くんじゃなかったら、もちろんストップだし、ストップさせて、次の攻撃っていうところでもね。アウトになったから止めとけってなるし。焦るんですよ、ああいうところの相手の野手は。（森本コーチの判断は）間違ってないけど、アウトになったら間違っていたってなるし。僕でも回すかな。なかなかヒットってつながるもんじゃないんでね。結果論で。良かったんじゃない。でもサードいけば色々作戦あるしな～。１２回じゃなければ止まってるだろうし」と、苦笑いで振り返った。

新庄監督は「今日は嬉しかったね、ボーロンが。台湾からこっちに来て、思うような成績を残せず、育成になって、２桁に戻って。何とか一本出してくれんかなあと思って、嬉しかったですね」と笑顔。八回の第４打席は四球を選んだが、「最後の打席もノースリーから台湾まで飛ばしてほしかった。俺なら打ちに行くけどね。フォアボールなんか選ばず」とうなずいた。

新庄監督が狙っているのは勝利はもちろん、野球の楽しさをファンに伝えること。最下位に低迷しているが、球団もその姿勢を評価し、契約延長のオファーを出す方針を固めた。6月に指揮官は「俺はマックス3年。（今の選手を）完全燃焼させたい」と続投への意欲を語っていただけに受諾の可能性は高い。

　日本ハムが就任2年目で1年契約を結んでいる新庄剛志監督（51）に来季の契約延長をオファーする方針であることが14日、分かった。昨季に続いて今季もここまで最下位に低迷しているが、球団は積極的に若手を起用して順調に成長させている手腕と明るいイメージも高く評価。本人もオファーを受諾する可能性は高く、たくましさを増してきた選手たちと勝負の3年目に向かうことになる。