カテゴリー: ビッグボス・新庄監督

日本ハムは先発のポンセが来日最短の３回７安打４失点でＫＯされるなど、今季ワーストの２０安打を浴びて完敗。新庄監督は会見に応じず、「相手に２０本も打たれたらコメントが見つからない」とのコメントを託した。

　ただ、試合後、新庄監督は「最後の打球も紙一重。またタラレバになるけど、数ミリ下を打ってたら、カーンと右中間に抜ける打球だった。でも清宮君、打席内容はめちゃくちゃいいので、これから上がってくるんじゃないですか」と、前向きにとらえた。

先発の伊藤が自己最短となる３回ＫＯと試合を作れなかったことにも「次は修正してくると思う。期待してます」と、うなずいた。

ピリッとしない投球に、新庄監督は「抑えてはいるけど、何だろう？ヒゲ生やした方がいいのかな？な～～～んか、分かります？このフワフワ感」と仰天の“イメチェン指令”。「球速も、ちょっと落ちているし」と心配していた。

 新庄監督は後半戦以降、２番から５番までの４人の打順を固定している。前夜も「固定したメンバーでいく」とあらためて４人衆の継続を明言。その４人による４連続打点で逆転した。新庄監督は４人の打順固定について「もうあと６年くらい固定します。機能？そうですね。勝ちゲームはこんなものですよ」と、笑みを浮かべた。

―九回、松本剛に代走で江越を出した 「（清宮が放った）あのライナー気味の（打球を）もし取られたらセカンドでアウトになるんですけど、スペシャリストなので、そこら辺はかえって来てくれないと。やっぱり、本人が一番ね、反省というか、俺ならかえれるっていう代走だったから。本人悔しいんじゃない。みんな、こんなんだったでしょ（笑）。かえらんのかーいって（笑）。何のための代走やねん。初球打ったからね、また。あぁやって追い込まれてね、万波くんも、当てれば何とかなるっていうところを見せてくれましたね」

今のチームに言えるのは、選手は相手投手を見ているか？監督、コーチ陣を見ていないか？と。ユニホームを着たら戦う相手はグラウンドにいるんだぞ、ということ。傷のなめ合いはいらない。打てないなら責任を感じて、人のせいにしない。   ここからはもう、万波、清宮、野村とどんどん若い選手を使って、彼らが目の色を変えて戦っていくしかない。楽しいのは一瞬だけでいい。苦しいことが多いから。打てなくて負けたら楽しくない。野球は打って勝って楽しいものだから。

試合後、万歳をしながら報道陣の前に姿をみせた新庄監督は「２００６年の日本シリーズ優勝した時と同じぐらいうれしい」と、喜びを語った。  
八回に同点に追いつかれてから勝ち越した内容に「よかった、よかった。選手たちがめちゃくちゃ悔しい気持ちで、最後なんとか逆転してね、あの姿を見て熱くなった。あの笑顔をみたらもっともっと勝たせてあげたいなと思った」と、目を細めた。   借金１７の最下位からの逆襲へ「ここからたぶん２５連勝ぐらいする勢いになったと思うから、それを目指します」と、前を向いた。

先発加藤貴は初回の2失点で踏ん張ったが、打線は拙攻が続いて1得点のみ。新庄監督は「初球からガンガン打つとか、キャンプくらいの気持ちでいってもらわないと、この壁はぶち破れない。勝ち負けは全部、僕の責任。選手は思いきったプレーをやってもらう。それしかない、今は」と祈るように言葉を絞り出した。