カテゴリー: ビッグボス・新庄監督

上昇気流に乗った野村に対し、新庄監督は「4番復帰」のニンジンもぶら下げた。「万波君と清宮君、野村君を競争させてもいい。4番を打ちたいのであれば」。現状ではリーグトップ13本塁打の万波がリード。野村と故障明けの清宮には4番を奪い取ってみろとゲキを飛ばし、競争を促した。

　郡司は１年目の２０２０年には捕手として１軍で２４試合に出場。だが２１年は５試合、２２年は２試合と出場試合数は激減している。それでも「（中日が）経験させていないから。どんなもんか、分からない」とにやりと笑う。

身長１６７センチの右腕、山本の印象もあるようで「いい球、放ってましたよね。僕は好きなタイプ。タイミングを外す投球テクニックで。１６７センチか。浮き上がるボールが面白い」と興味津々。続けて、「先発も面白いらしいね。きて１発目に、すぐ先発させますか。（郡司と）バッテリーで。完封するかもしれないよ。分からんからね」と笑った。

日本ハムの新庄剛志監督はこの日のDeNA戦（横浜）前に取材に応じ、山本と郡司の再生に自信を見せた。  「僕のところに来たら目覚めさせますよ。チャンスも増えるだろうし、喜んできてほしい」。他球団でくすぶっていた田中正や江越を1軍の戦力に仕立て上げたように、2人の長所を見極め、積極起用する考えだ。

今季は田中正、江越ら移籍してきた選手が活躍していることもあり、中日から加入の２選手についても「どの球団でも、僕のところに来たら目覚めさせますよ」とニヤリ。「ここに来たらチャンスも増えるだろうし、喜んできてもらえたら」と期待した。

マウンドの感触を確かめ準備万全だ。6月4日巨人戦ではプロ初安打初打点。この日の練習後、新庄監督に呼ばれ「江越君に（打撃を）伝えといて」とお願いされたが「無理です」と苦笑いした。

この日は先発の伊藤大海投手が5回に左越えに適時二塁打。「すごい打球。江越君、教わった方がいい」と打率1割台の江越をネタに、伊藤の打撃センスを絶賛した。

新庄監督は「ミスしたらベンチのせい。あれですよ。僕のせいなんです。それくらい思い切ったプレーが選手はできるっていうこと」と、自主性と積極性で変わり始めたナインの背中を押した。