カテゴリー: 東北楽天ゴールデンイーグルス

　楽天はこの日に公示される保留選手名簿から安楽を外し、自由契約とした。通常の戦力外通告期間が終わった後の自由契約となる。ただ、この処分について、選手会からは「異議は申し立てない」と伝えた。森事務局長は「なかなか難しい。時間がなかったので、何がいいのか考えた場合、とりあえず今回は『異議は申し立てない』と伝えた。これが正解なのか。事案によって変わってくる。今回、あまりにも時間がなかったので」と説明した。

また、森井社長は「安楽選手の他の選手に関する事象（ハラスメントへの関与）は出てきておりません。自分は注意できなかったのかと、反省している選手がほとんどです」とした。一方で安楽以外でも、一部で強い言動など必要に応じて改善しないといけないような事実は複数件あったという。   会見では、アンケートは137人に調査し、回答率は92％だったという。直接の被害は約10人で、見た聞いたという選手は約40人にのぼった。

これを受け、球団は、第三者の弁護士と相談。今シーズン、チームに在籍した全ての選手、監督、コーチ、スタッフ、合わせておよそ１００人にきのうまでを提出期限に、「ハラスメントを受けたかどうか」などを尋ねるアンケートを送りました。また、安樂投手の契約更改の予定は、無期限で延期。

安樂投手本人に、自宅待機を命じ、「犯人探し」をしないように強く求めたということです。安樂投手は「ご迷惑をかけています」と話しているということです。森井球団社長は「ファンの方にご心配とご不安を与えてしまい、申し訳ございません」とした上で、事実が確認できた場合については、「厳しく対処する」としています。

コロナ禍で無観客試合が続いているとき、選手の年俸引き下げに三木谷会長は積極的でした。近年は資金をつぎ込む情熱は野球からサッカーに移っているといわれており、安楽選手の対応を球団に一任したのがいい例でしょう。今回の問題発覚を機に、球団“身売り”に傾く可能性は十分にあるでしょうね」（同・スポーツ紙記者）

「『飲めよ』とか『はい（次の）酒は？』とか、翌日も練習があるのにひたすら後輩選手に飲ませようとしていたんです。まさに “オラオラ系” という雰囲気でした」（A氏） 飲み会の後半になると、苛烈なダメ出しが始まったという。

「キャンプで球団から指示される練習に不満があったのか、『マジあの練習なんなんだよ』とか愚痴を言い始め、『お前のあの投げ方なに？』とか『変化球増やせないからダメだんだよ』とか、アドバイスというより、上から目線で叱りつけるような雰囲気でした。

複数の球団関係者によると、数日前に急きょ、選手会納会の中止が決まったという。球団は監督・コーチ、選手、スタッフら約100人を対象にパワハラの有無を問うアンケート調査（26日締め切り）を実施し、現在は回答を精査中。安楽は自宅待機中だが他にもハラスメントに関与していた人物がいる可能性が完全に否定できない状況で、チーム関係者が多く集まる行事を開催することは不適切と判断したようだ。選手会役員は予約していた施設へのキャンセルの連絡や謝罪など対応に追われているという。

楽天の初代監督で、野球解説者の田尾安志氏（69）が27日、自身のYouTubeチャンネルに新規動画を配信。複数の選手に対するパワーハラスメント疑惑が発覚して自宅謹慎となっている楽天の安楽智大投手（27）について「自由契約になる方向みたいですね」と語った。

　森井社長は「その上でですが、本人と会って直接ヒアリングを行っております。その上で本人の言い分を聞きました。全選手、監督、コーチ、スタッフに対してアンケートを送っております。これを全員分集めて、事実確認を行っているのが現在のステータスになります。今日中には集まらないとは思いますが、それも含めて双方の（意見の）部分を照らし合わせて適切な処置、対応をしたいなと思います」と球団関係者約１００人にアンケートを送付し、情報収集を行っているとした。

三木谷オーナー、今江監督には状況を報告。対応については球団に一任された。今江監督はショックを受けているという。24日には新入団選手の発表会見を行ったばかり。同社長は「入団に懸念が1つでもあってはいけない。そこはしっかりやります」と、新人やその家族へのケアも行っていくとした。  

プロ野球選手は子どもたちの模範となるべき存在。「プロフェッショナルというのはそういうこと。（ハラスメントは）根絶しなくてはいけない」。選手たちが匿名で相談できる駆け込み窓口やホットラインの構築を含め、再発防止策も並行して進めていく。