カテゴリー: 吉田輝星

攻略のイメージは描いている。「試合を見ていると、中田さんには威圧感があるので、インコースに投げ切れなくて打たれるパターンが多い。僕は両コースしっかり投げられるように。ストレート勝負でいければ」。力勝負で恩返しする。

昨季は１軍登板１試合で０勝１敗、防御率９・００にとどまった。今季の好投の裏にあるのが、レジェンドとの〝ホットライン〟だ。代名詞の火の玉ストレートを武器に、日米通算２４５セーブを積み上げた藤川球児氏（現阪神ＳＡ）。春季キャンプ中に指導を受けた縁から関係が始まり、現在はツイッターを通じて毎晩のように連絡をとっているという。
 「動画を見てもらって、自分的にいい方にも悪い方にも変わった時に『僕はこう感じるんですけど、どうですか？』『本当にこれで合っていますか？』と。藤川さんに時間をもらって教えてもらいながら本当にいい方向に進めていると思います」  キャンプ中にはリリース位置についてやボールを上からたたきつけるイメージなどを教わった。シーズンに入り、試合でいい感覚が出た球は映像を藤川氏に送信。
「どこの試合か忘れましたけど、リリースポイントから低めにガツンと角度を感じる球があって」。指導されたことと自分の感覚、そして実際の球とが合致しているかをすり合わせ。藤川氏からは「いい角度が出ているし、しっかり前でも離せている。回転もすごくいい」とお墨付きをもらい、自信を得た。