カテゴリー: 矢澤宏太

ここまで実戦で１３打数９安打。この日は１番打者としての適性も披露した。指揮官は「面白いね。長打が打てる１番。積極性が良い。タイガースの近本君も初球からガンガンいく。（チームを）乗せてくれるのは１番バッターとして大事」と目を細める。近本タイプの“攻撃型トップバッター”として矢沢が名乗りを上げた。

楽天との３試合の練習試合を含め、今季開幕戦の相手に計９打数７安打。矢沢は「友達にも『楽天ポイントがたまっちゃうんじゃないの？』って言われます。開幕スタメンを狙っていきたいので、味方には良い印象、相手には嫌な印象を与えられれば」と３月３０日を見据えた。

「練習試合、日本ハム８－４楽天」（１９日、タピックスタジアム名護）   日本ハムドラフト１位の矢沢宏太投手（２２）が「２番・指名打者」で先発出場し、３打数３安打１打点の大暴れ。開幕カードを戦う楽天との練習試合はこれで６打数５安打３打点１本塁打の活躍。“楽天キラー”として開幕スタメンに大きくアピールした。

　好結果にも納得はしていない。第２、第３打席の内容に「反応で打っただけ」と振り返り、「意識していない中で反応できたのは良かった。ただそこを求めてしまうと僕自身、強いスイング、強い打球を大事にしているので、そこから離れていってしまう」と求める理想との差を明かした。

リリーバーに欠かせない体の強さも持ち合わせている。春季キャンプも終盤を迎えているが「まだまだ疲れはないです。もっとやれます」と元気いっぱい。シーズン中の連投にも「僕はあまり、肩とか肘とか張らないので。全然大丈夫です」と意欲を見せた。この日の試合後は、休む間もなく上半身のウエートトレーニングを行っていた。

これで対外試合の成績は６打数５安打（１本塁打）で３打点。結果を出し続けているが、満足することなく試合後は「打球方向が今日は右翼だけだった。打撃練習ではずっと逆（左）方向を意識した」と雨が降る中、屋外で特打を行い、打撃フォームのバランスを修正。「一日一日大切にやっていきたい」と向上心をうかがわせた。

“打者矢沢”として開幕スタメンへ猛アピールしたが、「ああいう打ち方を意識してしまうと、しっかり振れなくなる。理想とするスイングではなかった」と不満げ。