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打線が好調の日ハムが、昨シーズン2桁勝利の巨人・山崎伊織投手相手にリードを広げています。  日本ハムは初回、マルティネス選手がセンターへのタイムリーツーベースを放ち先制すると、続く2回、同点に追いつかれますが、すぐさま反撃します。  8番の上川畑大悟選手がレフトへのヒットを放つと、続く9番・水野達稀選手がライトへのヒットで出塁。8番・9番の下位打線がチャンスをつくります。  その後、2番の清宮幸太郎選手がセンターへのタイムリーヒットを放ち、2-1と勝ち越しに成功します。  続く3回、2アウトの場面で、田宮裕涼選手がゆるいスローカーブをとらえてセンターへのヒットとすると、続く松本剛選手が低めのカットボールをレフトへ打ってヒットに。  ここで再び下位打線が躍動します。8番上川畑選手がセンターへ2点タイムリーツーベースを放ち、4-1とすると、続く9番・水野選手もライトへのタイムリースリーベース。 

　日本ハム打線が足を絡めた攻撃でソフトバンク・先発の上沢を攻略した。初回１死から右前打を放った矢沢が、すかさず次打者の初球に盗塁。松本剛の安打で一、三塁とすると、松本剛も盗塁を決めて二、三塁に。吉田の右犠飛で１点を先制した。  　

二回は２死満塁で矢沢が中前２点打。なおも一、二塁で重盗を成功させた。三回にも伏見の２点打で追加した。  　

序盤の見事な攻撃や八回の万波の２ランなどで１３安打８得点。先発・伊藤が５回４安打無失点の粘りの投球を披露し投打がかみ合った試合後、新庄監督は待ち受けた報道陣に無言で「お話しする事は何もございません」と書かれた紙を手渡し、球場を後にした。

　日本ハムの先発、ドリュー・バーヘイゲン投手（３４）が５イニングを６安打無四球で１失点。３回２死二塁から山川に左前適時打を浴びたが、走者を出しながらも最少失点で切り抜け、開幕ローテーション入りへアピールした。  　バーヘイゲンは「回を重ねるごとに状態が良くなった。四球を出さなかったこと、出塁を許しても落ち着いて投げられたことが収穫。開幕に向けてさらに精度を高めていきたい」とコメントした。

　日本ハムの先発・加藤貴之投手（32）が4イニングを4安打1四球で2失点（自責1）。一時体調を崩していたといい、”病み上がり”のマウンドに「今日の状態では絶対ダメ」と反省を口にした。  　変化球の制球に課題が残った。初回1死から、近藤と柳田にはともに抜けたカットボールを捉えられ、連打で一、二塁のピンチに。2死後に味方の失策で先制点を献上した。  　同点で迎えた4回にも、先頭の正木に対して変化球が決まらずに四球を出すと、続くリチャードにも甘いカットボールを二塁打にされて二、三塁に。1死から海野の犠飛で勝ち越しを許した。

日本ハムは開幕投手を務める金村尚真投手（２４）が先発。５回６安打３失点だった。

初回２死から藤原に右中間三塁打を浴び、続くポランコに右越え先制２ランを被弾。二回は１死二塁から寺地に右中間適時二塁打を浴びた。  　
「ポランコのホームランはインコースはシュート回転してど真ん中に入ってしまった」と制球ミスを反省。「球速も出ていなかった。自分の中で全然ダメ。もう一度考え直して調整していきたい」と話した。

　四回に１番五十幡が四球で出塁すると二盗。２番吉田が右打ちの二ゴロで１死三塁とし、３番マルティネスの二ゴロの間に１点を先制した。現役ドラフトでソフトバンクから加入し、前日４打数４安打１打点でアピールした吉田は六回にフェンス直撃の二塁打を放ち、この日もアピールした。  　投げては先発の北山が４回２安打無失点。３番手で登板した伊藤も３回ノーヒット５三振の快投をみせるなど、盤石の内容だった。  　新庄監督は試合後、「打つ方は何もしていないので、ピッチャーのおかげで勝てました。あとは選手に聞いてちょうだい」とコメントを残した。