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激戦続く夏の甲子園で「タイブレーク」に募る“モヤモヤ”とした違和感…SNSで不満を訴える投稿が相次ぐ理由
全国高校野球選手権大会は8月17日、島根の大社と西東京の早稲田実業が対戦し、タイブレークの延長11回裏で大社が3-2の劇的なサヨナラ勝ちを収めた。守る早実の内野5人シフト、大社の見事なバントなど名場面の連続に「甲子園史上に残る激闘」と称賛の声が相次いだ。しかし、XなどSNSに“モヤモヤ”とした想いを吐露した野球ファンも少なくなかったようだ。
なぜ野球ファンは“モヤモヤ”とした違和感を覚えたのか──。それはタイブレークに納得がいかないからだ。さっそくXの投稿を見てみよう。
《個人的にタイブレーク制度はどうなん? て感じ》、《タイブレークだけはやだ! 》《どうしても「タイブレークじゃなかったらどうなってたのかな…」ていう気持ちが出てくるので複雑です》、《延長になった瞬間、違うスポーツが始まる、という感じですよね》──。
担当記者は「タイブレークの導入は、延長戦の歴史と密接な関係があります」と言う。
(略)
タイブレークは“正義”
「ところが1998(平成10)年、PL学園と横浜が対戦した準々決勝で、横浜の投手・松坂大輔氏が延長17回を完投し、再び議論が沸き起こりました。結果、夏の甲子園は延長18回の再試合規定が15回に短縮されました。その後も主に投手の負担を軽減させるためのルール見直しが相次ぎ、夏の甲子園では2018(平成30)年の大会から『延長13回表から無死一・二塁の設定』でタイブレークを導入。さらに昨年からは延長10回表からタイブレークを行うことになったのです」(同・記者)
もちろん野球ファンは「選手の負担軽減」が正論だとは分かっている。その意味でタイブレークは“正義”なのだ。そして、だからこそ、SNSにモヤモヤを投稿する──。
「Xの議論で興味深いのが、『8対8の試合でタイブレークなら納得するが、0対0の試合では違和感を覚える』という指摘です。緊迫した投手戦が続き、両チームとも1塁にランナーを送ることさえ稀なゲーム展開だったのに、延長10回表になると突然、無死ランナー1、2塁から始まるわけです。確かに、これは“モヤモヤ”とした気持ちになります。他に目立つのは『タイブレークは負けたチームがかわいそう』という指摘です。タイブレークは運の要素が強いと考えている野球ファンは少なくありません。9回までは互角に渡り合っていたのに、延長10回でバントや幸運なヒットであっという間に決着が着いてしまうことに納得がいかないのです」(同・記者)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f96d80e600e3b8a91753e767f0a0d6b9a3b24a04
酷暑の夏でも甲子園でプレーしたいと思うのか?…緊急アンケートで出場50人球児の本音に迫る
酷暑の夏でも、甲子園でプレーしたいですか? スポーツ報知は今夏の甲子園大会に出場した選手50人に緊急アンケートを実施。猛暑の中でも84%が今まで通り、甲子園でのプレーを希望するという結果が出た。球児の本音に迫った。(甲子園取材班)
今夏ほど暑さ対策が話題に上った大会はない。開幕から3日間、朝夕の2部制が初めて実施された。クーリングタイムについても経口補水液を凍らせたアイススラリーの摂取回数の増加を推奨するなど、昨年以上の対策が講じられたが、足をつる選手が続出した。
それでも84%の甲子園球児の本音は「暑くても甲子園で」だった。「暑い中で汗水を垂らしてやるのが高校生の青春」(四国・3年捕手)、「晴れた太陽の下でやるからこその甲子園。日中にやりたい」(中国・3年外野手)、「自分たちは暑い甲子園で戦える準備を、冬の間からしてきた」(東海・3年投手)と、聖地に対する思い入れの強さが際立った。
一方で「朝かナイターなら」の答えも8%あった。「暑いのは嫌」(東北・3年投手)や「涼しい時間にやった方がパフォーマンスが上がる」(九州・3年内野手)、「昼間は足をつる選手も出る。正々堂々と戦うために涼しい時間がいい」(東海・3年投手)との声も聞かれた。いずれも「甲子園開催が前提」とした上での回答なのが印象的だ。
そんな中、「ドーム派」も8%いた。「できれば甲子園がドームになれば」(北信越・3年外野手)や「普通に東京ドームとか、涼しい環境でやってみたい」(関東・2年投手)、「快適な環境で、ベストコンディションで戦いたい」(関東・3年投手)との意見が一定数あったことも、見逃せない事実だろう。
https://hochi.news/articles/20240820-OHT1T51203.html